SASAYAKIUDON’s diary

ささやくうどんです。

偏愛喫茶店【ローヤル/有楽町】

 

茶店が好き。

流行ってるのは知ってるけどやっぱり好き。

 

東京に出てきて今月でちょうど6年になるけれど、地元に全くなかった喫茶店文化への憧れはやむことをしらず、現在も隙あらば喫茶店へ通い、好きなお店を愛でたり、たまに増やしたりする日々である。

 

茶店に入るときは基本一人が多い。

 

ちびちびとコーヒーを飲みながら、読書やスマホ、ラジオ、考えごと、店内や店員さんを観察してみること、他のテーブルの面白そうな会話を盗み聞きしてみることに没頭したい。

年季の入ったメニューを端から端まで眺めてみることや、主人の趣味がわかる棚の漫画や雑誌に手を伸ばしてみるのもいい。

 

とにかく気ままに過ごしたく、自分と同じような、またはそれ以上に気ままな人を見れば嬉しくなることもある。

 

茶店にはおいしいコーヒーやナポリタンだけじゃなくて、楽しく面白く、時に驚くような体験がある。

誰かの人生がある。その日その時たまたま同じ場所に居合わせた誰かの人生の一時を一緒に抱えるような、仮初めだけど濃い時間。

それが喫茶店

 

だからわたしは今日もどこかわくわくとした気持ちで、喫茶店に向かう。

 

そんなわたしが個人的に好きなお店の条件は、

落ち着けてぼけーっとできる店であることと、そこまで待たずに入りたいときに入れる店であること、コーヒーが気軽に飲める値段なこと。

あとはコーヒーの味やお店の雰囲気、店員さんなど何かに魅かれるところがあるといい。

 

いくつかある好きなお店の一つについて書いてみたいと思う。

 

ローヤルは、有楽町駅を出てすぐ、交通会館地下1階の入り口すぐにある喫茶店だ。

ここは現在でもまだ全席喫煙。愛煙家たちのやすらぎの場所にもなっているはず。

 

ここの好きなポイントは…

・地下1階で見つかりにくいのか基本すぐに入れるところ

・大抵好きな席に座っていいよって言ってくれるところ

・クラブラウンジ(行ったことはない)のような雰囲気の店内で、真っ赤なビロード調のラウンジチェアーに座れるところ

・山盛り出してくれる豊富な種類のピラフがあるところ(多分冷凍だけどそれもいい)

・パフェのラインナップがアプリコットパフェと季節のパフェなところ

 

とまあたくさんあるが、何と言っても、

「ウエイターさんが全員おじさまである」

というところ。

(1回だけ厨房の方でオーナーなのか女性の姿を見たことはある。でもそれだけ)

 

とにかくいつ行っても、全員おじさま。

あのウエイターさんはどうやって集められたのだろうか、わざとおじさまだけが集められたのだろうか、おじさまたちにはどんな共通点があるのだろうか、いつも気になって仕方ない。

 

だが、あのお店を特別な空間にしてくれているのは紛れもなくおじさまたちのおかげが大きくて、ボーイ然とした恰好で銀色のお盆を持ちスタスタとテーブルの間を歩く様は、なんだか魅力的なのだ。

 

家に帰ってきて、服についたタバコのほのかな匂いに今日もローヤルに行けたなとにんまり思い出す。

 

有楽町を訪れたら思わず足が吸い寄せられる、わたしのすきな喫茶店

https://www.kotsukaikan.co.jp/food_shopping/food_tea/85/