喫茶店が好き。
でもブレンドが気軽に頼めない値段なのはいや。
人があんまり多くて、並ばないと入れないのはいや。
内装かメニューか店員さんか、どこかに惹かれる店がいい。
そんな面倒くさいわたしが、個人的に好きなお店を綴ります。
上野・御徒町エリアには、王城、古城、丘、ギャランなど喫茶店ファンお馴染みの有名店が軒を連ねている。
ぶるっくすは駅から少し離れた、東上野にある喫茶店。
オフィスビルが立ち並ぶなかにある、サラリーマンや地元のおじさんたちの大事な休憩場所である。ここも喫煙可だったかもしれない。
ぶるっくすは食事にも力が入っていて、日替わりのランチメニューが色々とあるのだが、ハンバーグやパスタ、オムライスなどどれも大盛り。付け合わせのサラダまで大盛り。
一度、一緒に行った同僚がオムライスをごはん少なめで注文したことがあったが、それでも並み以上で、ご飯の量にマスターの溢れる優しさを感じたほどだ。
まだ早起きできたことはないがおにぎりと味噌汁のモーニングや、最近始まったハッピーアワーもあるらしい、絶対に行かねば。
そしてなんとも珍しいのが、ビルの半地下という立地だ。
お店の入り口は見えているのに、階段を上がるのではない、まず下る。珍しい。
ぶるっくすの照明輝く店内に下っていくのは、まるでショーステージの大階段を下るような、気恥ずかしさが最初はちょっとあった。
もしかしたらその店構えに入りづらいと感じる人もいるのかもしれないが、そこは勇気を出して入ってみてほしい。店内はおいしい食事とコーヒーと、半地下という立地による人目が気にならない環境に落ち着くこと間違いなしだ。
また、わたしのように電波が不安定なスマートフォンを持つ人はこの店ではうまく繋がらないかもしれない。そんなときは店内の週刊少年ジャンプか漫画かスポーツ紙でも読むといいだろう。
これからも変わらぬ姿で東上野にいてほしい喫茶店。
それがぶるっくす。